陸上タイム計測アプリ

概要

このアプリは、2台のスマートフォンを使用して陸上競技のタイムを計測します。1台をスタート地点、もう1台をゴール地点に設置します。

準備

1. 両方のスマートフォンで本アプリを開きます。
2. スタート側のスマホでは「スタート側」タブを、ゴール側のスマホでは「ゴール側」タブをそれぞれ開きます。
3. 重要: 両方のスマートフォンのシステム時刻が正確であることを確認し、可能であれば競技直前に同期してください。時刻のズレは計測誤差に直結します。
4. (任意) 各ページで選手名を入力します。入力内容はスタート側とゴール側で同期されます。これは計算結果を保存する際に使用されます。

スタート側デバイス (「スタート側」タブ)

スタート方法を「アプリ音声」か「マイク音検知」から選択します。

アプリ音声でスタート の場合:

1. 「オンユアマークス 音声」「セット 音声」「ピストル音」の各項目で「ファイルを選択」ボタンを押し、スマートフォン内からそれぞれの音声ファイルを選択します。
2. 選択されたファイルはブラウザに保存され、次回起動時からは自動的に読み込まれます。「クリア」ボタンで保存されたファイルを削除できます。
3. 「音声間隔設定」で、「オンユアマークス」の後と「セット」の後の遅延時間を秒単位で設定します。
4. すべての音声ファイルと間隔が設定されたら、「スタートシーケンス開始」ボタンをタップします。
5. アプリが自動的に設定された間隔で「オンユアマークス」→「セット」→「ドン！（ピストル音）」の順に音声を再生します。
6. 「ドン！」の音声が再生された瞬間の時刻が自動的に「スタート記録時刻」に記録されます。
7. シーケンス実行中に中止したい場合は、「シーケンス中止」ボタンをタップします。

マイク音検知でスタート の場合:

1. 「1. マイク準備」ボタンをタップします。カメラとマイクへのアクセスを許可してください。
2. ステータスが「マイク準備完了」に変わったら、スターターの合図に備えます。
3. スターターが「セット」のコールをしたら、速やかに「2. レディ (セット完了)」ボタンをタップします。
4. ステータスが「ピストル音待機中...」に変わります。この状態から約10秒間、アプリはピストル音（大きな突発音）を待ち受けます。
5. ピストル音が検知されると、その時刻が自動的に「スタート記録時刻」に記録されます。
6. 10秒以内に検知できなかった場合は、「未検知（タイムアウト）」と表示されます。その場合は「リセット/停止」ボタンで状態をリセットし、再度「1. マイク準備」からやり直してください。
7. 「リセット/停止」ボタンでいつでも状態をリセットできます。
8. 「音検知感度」スライダーで、音を検知する敏感さを調整できます。

いずれの方法でも、記録されたタイムスタンプをメモするか、後で計算ページにコピー＆ペーストします。

ゴール側デバイス (「ゴール側」タブ)

1. 「録画開始 (ゴール側)」ボタンをタップします。カメラとマイクへのアクセスを許可してください。
2. ビデオの録画が開始されます。選手がゴールする様子を撮影してください。
3. 撮影が終了したら「録画停止」ボタンをタップします。
4. 撮影された動画がプレーヤーに表示され、操作ボタン群（コマ送り等）と中央に赤いゴールラインが現れます。
5. 動画を再生/一時停止し、コマ送りボタン（‹ 1F, › 1F）や秒数調整ボタン（« 0.1s, » 0.1s）を使って、選手がゴールラインに到達した正確なフレームに合わせます。「再生/一時停止」ボタンで動画の再生状態を切り替えられます。
6. 最適なフレームに合わせたら、「この瞬間の時刻を記録」ボタンをタップします。そのフレームに対応するタイムスタンプ（ミリ秒）が「ゴール選択時刻」に記録されます。
7. このタイムスタンプをメモするか、後で計算ページにコピー＆ペーストします。

タイム計算 (「タイム計算」タブ)

1. 「スタート時刻」入力欄に、スタート側デバイスで記録されたタイムスタンプを入力します。
2. 「ゴール時刻」入力欄に、ゴール側デバイスで記録されたタイムスタンプを入力します。
3. 「タイムを計算」ボタンをタップします。
4. 計算されたタイムが「計算結果」に表示されます（秒単位、小数点以下3桁）。
5. 結果は自動的に「保存された記録」に追加されます。リスト内の「コピー」ボタンで、過去の記録を再度入力欄に呼び出すことができます。

注意点

• 本アプリは各デバイスのシステム時刻を基準とします。2台のデバイス間でシステム時刻にズレがあると、計測結果にもそのズレが反映されます。
• 「アプリ音声スタート」モードでは、ユーザーが選択した音声ファイルがブラウザ（IndexedDB）に保存されます。
• 「マイク音検知スタート」モードは、周囲の環境音や号砲の音量、設定した感度によって精度が変わる場合があります。
• 動画撮影はバッテリーを消費します。事前に十分な充電があることを確認してください。
• 録画された動画ファイルは、ブラウザの一時領域に保存されます。アプリ自体が永続的に動画ファイルを管理・保存するものではありません。時刻データのみがブラウザのローカルストレージに保存されます。
• 多くの最新ブラウザでは、カメラやマイクの機能を利用するために、このページが安全な接続 (HTTPS) で提供される必要があります。HTTP接続の場合、機能が制限されることがあります。
• コマ送りは 1/60秒 (約0.0167秒) を目安としていますが、実際の動画フレームレートにより挙動が異なる場合があります。